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2020年5月22日 (金)

仮想ツーリング:幻となった秘境駅を訪ねる旅

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2020年5月21日、雨、肌寒い。

「また、あの場所に行ってみたい」という、

非常に個人的な記事にお付き合いいただいてる「仮想ツーリング」の第二弾は・・・

アルカリが得意とするところの!『バイクで駅巡り』ネタです~(笑)

 

いきなりな質問ですが。

このブログを見てくださってる皆さんは、「秘境駅」という言葉をご存じでしょうか?

そもそも鉄道とは、街や産業、観光地などと密接なつながりがあり、

「多くの人・モノを輸送する必要性や、その需要」があるところに敷設されるのが普通なんですよね。

 

しかし、なかには「なんでこんな場所に鉄道が通ってるのよ?」とか、

「こんな場所に駅なんて作って、どうするのさ!?」なぁんて思っちゃうような”物件”もあるわけでw

そうした、「なぜそこにあるのか?」がちょっと理解しづらいような、

人里離れた山奥とか、誰も近寄れない断崖絶壁の途中とか、無人の原野のど真ん中とか、etc.etc...

 

そうしたロケーションにある駅を「秘境駅」と呼び、それを愛でるムーブメントが、一部にあるのです!(笑)

(以前にご紹介した、JR只見線の旧・田子倉駅が、典型的な秘境駅の一例ですな)

 

さてさて、個人的な興味から、廃墟や産業遺産などについて調べているウチに、

そんな『秘境駅』の存在を知り、興味を持ち、訪ねてみたい!と思うようになり・・・

初めて”現地”を訪れたのが、今回ご紹介する、JR山田線の「大志田駅」と「浅岸駅」です♪

(前置きが長すぎ~?ww)

 

JR山田線は、岩手県盛岡市の盛岡駅から、宮古市の宮古駅までを結ぶ地方路線。

詳しくはこちら:グーグルマップ

地図で見てるだけでも、とんでもない山奥を走る路線であることが、よく解るかと思いますが(^-^;)

このうちの、上米内(かみよない)駅と、区界(くざかい)駅の間に、

2016年3月に廃止された、「大志田」と「浅岸」という、秘境駅として名高い2つの駅があったんですよ。

 

ボクが、この2つの駅を訪ねたのは、2011年の9月24日。

ときおりザッと強い雨が降る、不安定な天気の日でしたね・・・

 

盛岡市内に着いたボクは、まず最初に大志田駅を目指しました。

上米内駅の前から、米内川に沿って走る山田線のルートをトレースするように、舗装林道へ。

Photo_20200517192701 

(グーグルマップより)

じゃん!コレが、大志田駅の駅前通りです!w

左が大志田駅の方向で、右は次の浅岸駅の方向。

かろうじて舗装されてた林道は、なぜか駅前で砂利道になっちゃってビックリ!(ノ∀`)アヒャヒャ!

Photo_20200517192801

そして到着したのが、在りし日の姿の「大志田駅」です~!

小さなホームに、小さな待合室がついてるだけの、シンプルな造り。

ただ、待合室には「クマ の目撃情報があったため、ご注意下さい」なんて張り紙があって、

実際にクマが出たら「この待合室に逃げ込むしかないか!?」なんて本気で考えた記憶が・・・(笑)

Photo_20200517192803

大志田駅の開業は、隣の浅岸駅と一緒の、昭和3年9月25日。

山奥の急勾配を克服するため、スイッチバック方式が採られた「双子の駅」として設置されました。

 

しかし、この山田線の建設をめぐっては、当時の国会審議(帝国議会)ですら、

『こんな山奥に鉄道を通して、首相はサルでも乗せるおつもりか?』なんて質疑が出るほど、

現地はとんでもない僻地なのでした(^-^;)

Photo_20200517192804

ボクが大志田駅を訪ねた日は、土砂降りの雨。

鈍く輝く、引き込み線の線路跡がとても印象的でしたが・・・

当時ですら、駅前にかろうじて残されていた2件の民家はすでに廃屋で、

遅かれ速かれ、いずれはこの駅は消滅する運命なんだろうと、

雨に打たれながらじっと景色を眺めていた記憶があります。

Photo_20200517192805

さて、大志田駅の取材を終えたあとは、お隣の浅岸駅に向かいましょう~♪

こちらのルートは、途中からふたたび舗装路となって安心しましたが・・・

Photo_20200517192904

途中で、うち捨てられた学校の施設?とおぼしき廃墟も見かけたりして、

いわゆる「寂寥感」はハンパなし!(>*0*<)キャアアッ

 

あとで調べて解ったことですが、この学校跡は、旧・中津川小学校の施設とのこと。

(昭和32年開校、昭和48年に廃校。わずか16年の歴史でした)

しかし、浅岸駅のあった地区には、かつては学校が必要になるほど、

多くの人たちが暮らしていた時期があったということですよね~。

Photo_20200517192901

さて、当日にボクが撮影した、浅岸駅の写真がこちらです。

画面奥が、前に立ち寄った大志田駅の方向で、

雨に煙る線路が、なんとももの悲しい雰囲気を出してますな~! ← 自画自賛!(^-^)bイエーイ

Photo_20200517192902

とはいえ、板張りホームを打ち付ける雨の音は、ますます強くなる状況で、

ときおり山間に雷鳴がとどろくような、荒れた天候に・・・(>_<)!

Photo_20200517192903

このあと、さらにお次の「区界駅」の方へ向かって、無事に国道に出られた時は、

なぜだか『現世に戻ってきた~!』なんて、妙な感慨を抱いた記憶がありますね(笑)

 

実を言いますと、この日、これが人生初のバイクでのダート走行で、しかも土砂降りの状況!

訪れた場所の”秘境ムード”とあわせて、達成感はハンパなかったな~!

 

さてさて。

今回ご紹介した2つの駅は、タイトルからもおわかりの通り、すでに廃止されてしまっていて、

残念ながら「幻の存在」となってしまいました。

(グーグルマップで探すと「駅跡」として地点登録されています)

でも、JR山田線じたいは今も営業しているので、

いつか駅があった場所の線路跡を訪ねて、思い出に浸るのも悪くないかな?なんて思っているところです。

 

 

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コメント

 お疲れ様です。
 
 読ませていただいて 去年新潟の神社を訪ねて道に迷い
駅に行けばわかるかもしれないということで 標識どおおりに駅に行ったら
正にアルカリさんの書いたような駅前広場と言っても 車をUターンさせるのが
難しいぐらい小さな駅前で 駅の周りが水田地帯だったのを思い出しました。

 4月は、富山県の駅を桜を見ながら周ったのですが 町の中にあるとやま鉄道
の駅なのに30分ほど駅の周りを歩いても 有名な駅なのに出入りしてる人が3人ほどとか
別の駅でも送迎の車が1台だけとか ホームで電車を待ってたら
来たのに止まらず ホームで待ってるのは、私だけ?
駅前に銀行とかコンビニとかがあるのに 電車に乗る人は、ほとんどいませんでした。

 町の中でもこうなので 山のなかじゃ余計駅に人は、いないでしょうね。

しかし、そういう駅を見つけるアルカリさんは、凄いですね!
 ああ 早くお出かけしたいなぁ!   (^^)/

> コトブキさん

ひとくちに「駅」といっても、いろんな”形”があるのが不思議ですよね♪

たとえば都内の、一日に何十万人も利用するターミナル駅から、
ほとんどの列車が通過してしまう、ド田舎の駅まで・・・

「その駅を利用する人がいるから」作られたはずの施設が、
ここまで多様な”形”で存在してることが、素晴らしいなと!(^-^)b

「鉄道ネタ」や「駅ネタ」って、まだまだ数が多いので、
今後もご紹介していけたらな~!なんて思ってます!

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