気がつけば270度位相クランクばかりだね!
2022年9月15日(木)、くもり。
先日、日本ブログ村の「中年ライダー」板でご一緒してる「枚方のおっちゃん」さんが、
気になるトピックを挙げていたので、便乗して記事を書いてみたいと思います(^-^*)
最近の新車情報で話題になっているのは、いよいよ登場間近と目される、
ホンダの新しいミドルスポーツ、新生ホーネットとその兄弟車トランザルプですよね!( *'д')bイイ!!
どちらも「完全新設計」とされる、並列2気筒・270度位相クランクを採用したエンジンを積むようなのですが、
正直言って『またしても(やっぱり)並列2気筒・270度位相クランクかよ~!』と、
なんでどこのメーカーも、こぞってこの形式のエンジンを採用してくるのか、
ボク自身もずっと疑問に思っていました(^-^;)
2気筒エンジン気筒配置と、それぞれの特徴について詳しくはこちら:
「2気筒エンジンが七変化した理由ークランク角についてー」バイク豆知識
(ボクは技術者ではないので難しいことはよく解りませんが、
技術的な話しを聞いたり知ったりするのは大好きなのでw
こちらのサイトでも大いに勉強させてもらってます♪)
さて、並列2気筒・270度位相クランクのエンジンについて、
よくバイク雑誌の解説などで見かける”特徴”として、必ず挙げられているのは、
『90度Vツインと同じ不等間隔燃焼になるので、適度な鼓動感があって楽しめる』
っていうポイントなんですけど。
ボクは今まで、大型バイクでは並列2気筒モデルばかり乗ってきていますが、
*F650GS、TMAX530=360度クランク
*X-ADV、F750GS=270度位相クランク
2種類のエンジンを乗り比べた個人的な感想としては、
90度Vツイン的な味わいが楽しめる、270度位相クランクエンジンは確かに楽しい!(*ノ∀`*)キャッ
いまこの形式のエンジンが流行ってるのも、ちょっと解るような気がします。
ただまぁ、そうなると・・・
あーそう?
だったら、素直に90度Vツインエンジンを積めば良いじゃんね~?
特に振動制御の面からみれば、
90度Vツインのほうが優れているのは確実なんだからさ!
・・・とは、ちょっと考えればすぐに出てくる、素朴な疑問ですわな~ヽ(^ω^)ノ
ところで90度Vツインエンジンが、
「スポーツバイクのエンジンとしては、最も理にかなっているんじゃないか?」
と思われる理由なんですが。
それは、KTMやDUCATIといったヨーロッパのスポーツバイクメーカーが、
フラッグシップ機にずっと使い続けているから。
KTM 1290Super Duke R。V型2気筒1300ccで180馬力!
”ザ・ビースト”なんてペットネームが与えられてる、化け物マシンw
DUCATI パニガーレV2。
最近、DUCATIのフラッグシップ機はV4が増えてきていますけど、コレもすげーマシンだよな~!
(ホンダが”捨てた”V4に、DUCATIがシフトしつつあるというのも皮肉な話し?w)
要するに、KTMやDUCATIなどの名だたるスポーツバイクメーカーが、
フラッグシップ機に90度Vツインを使っていることから分かるのは、
2気筒エンジンの一つの理想型は「90度Vツイン」なんだろうなってことなんですよね。
しかし!
最近の2気筒エンジンのトレンドは、完全に「並列2気筒・270度位相クランク」ですよ?
で、それはなぜなんだろう?ってことを、ボクなりに考えてみましたが、
おそらくは「コスト」が最大の理由なんじゃないですかね?(^-^;)
ヒントになったのは、今度の新生ホーネットのエンジンが「完全新設計」だってこと。
つまり「新しくゼロから設計する2気筒エンジン」に、ホンダはVツインを”選ばなかった”。
その理由は?と推察すると、Vツインエンジンは構造上、シリンダーが前後に分かれてしまうので、
少なくともシリンダーヘッドまわりの部品や、バルブ駆動に関わる部品が2倍必要になってきますよね。
つまり、Vツインはコストがかかるし、エンジン自体も重くなる。
それを嫌って、Vツインは採用されなかったんじゃないのか。
その証拠に、ホンダはアフリカツインのエンジン(270度位相クランク)などでも使ってる、
「ユニカム」っていうバルブ駆動システム・・・
「吸気バルブは直押し、排気バルブはロッカーアーム駆動とすることで、
1本のカムシャフトでDOHCと同じような性能を発揮させられる仕組み」
・・・まで採用して、
徹底して部品点数の削減や、エンジンの小型化を図っているってことなんです。
(こういう仕組みを考えるエンジニアさんって、ホントにすごいよな~☆)
車両価格を高く設定できて、開発コストもかけられるフラッグシップ機とは違い、
新生ホーネットはミドルクラスだから、多くのコストはかけられない。
でも、スポーツバイクエンジンの理想型=90度Vツインの乗り味も捨てがたい!
それで、いいとこ取りじゃないですが、”なんちゃってVツイン”とも言えるw、
「並列2気筒・270度位相クランク」が採用されたんじゃないか?
いま、世界のバイクメーカーでこの形式のエンジンが流行っているのも、
同じ理由なんじゃないか??
・・・やっと、結論にたどり着きました~(笑)
上でも書きましたが、並列2気筒・270度位相クランクの乗り味って楽しいですよ♪
低回転でのドドッ、ドドッっという鼓動感。
低くこもったサウンドから、回転上昇に併せてエキゾーストの”表情”が変わるのもイイ!
そしてもう一つ、付け加えておきたいのは、
気筒の配置や組み合わせで、こんなにもいろんな「キャラクター」が出来上がる、
バイクのエンジン(内燃機関)ってホントに面白いってこと!!( *´艸`)
環境問題やらなにやら、色々と厳しい時代ですけど。
これからもずっと、内燃機関が残り続けて欲しいな~(^-^)/
(長々と、素人の妄想記事にお付き合いいただき、ありがとうございましたw)
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2気筒 クランク角270°は振動が少なく滑らかですからね
クルマでも小排気量の車両が4気筒から3気筒 クランク角240°エンジンが主流に
なったのは、燃費の他に振動の制御がしやすいと言う事ですから
バイクの 2気筒 クランク角270°も理由はほぼ同じです(笑)
投稿: ogu-jxj | 2022年9月16日 (金) 20時28分
> oguさん
同じ「ガソリンエンジン」を積んでいる乗り物でも、
クルマとバイクじゃ、そのエンジンの扱い(位置付け)に大きな違いがあるのは、
ちょっと不思議なことですよね~(^-^;)
クルマのエンジンでは、震動や騒音は「不快なモノ」として徹底的に消されるけど、
一方でバイクになると、「鼓動感」とか「味わい」とかいって、一転して肯定されちゃうw
自分がもし、これから生まれ変わるとしたら、
バイクのエンジンの設計エンジニアになりたいです(笑)
投稿: アルカリ乾電池 | 2022年9月16日 (金) 22時31分