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2024年7月16日 (火)

北海道の産業遺産と廃墟探訪記2013 その1

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(小平町の鰊(ニシン)番屋前のモニュメントにて。撮影日:2013.9.22)

 

突然ですが・・・最近、以前に松尾八幡平の廃墟群でお会いした、

廃墟好き女子さんとのコメントをやりとりする中で、ふと気付いたのですが。

そういえば、ちゃんとした記事にまとめていなかった「廃墟探訪ネタ」があったな~と、

思い出した旅がありましてね(^-^;)

それは今から11年前。

2013年の9月21日~23日にかけて巡った、

北海道の羽幌炭鉱跡の思い出です!( *'д')bイイ!!

 

このブログ「風に吹かれてバイク旅」は、2014年の12月から書き初めていますので、

(バイクのブログ自体は2011年から書いています←当時のブログはサービス終了で消えましたけどw)

要するに『お蔵入り』していたネタの復刻版の記事ってことで、よろしければお付き合いくださいね♪

 

-----

 

2013年9月22日、晴れ!

この日は、宿泊していた旭川市内のホテルを出発して、日本海側の苫前町へと向かい、

かつて隆盛を極めた「羽幌炭鉱」の産業遺産群を訪ねて廻る予定を立てていました。

 

Dsc_0148_20240714200701

 

まずはこの日の朝一番の立ち寄りスポットは、JR宗谷本線の『比布駅』!イイネ♪d('∀'o)

(今回あらためてGoogleマップで調べたら、今はキレイな駅舎に建て替えらたんですね)

 

Dsc_0150

 

ちなみに、なんでこの駅に立ち寄ったかというと。。。昭和な皆さんは覚えてますよね!?

そう!「比布」と言えば「ピップ」!(笑)

 

Dsc_0151_20240714200701

 

CMでも使われた、この「比布でピップ!」のネタ写真を撮るためだけに、

ウチからピップエレキバンの箱を持って行ったという・・・(・∀・)ニヤニヤ

当時付き合っていた彼女も、ノリノリで撮影してくれたのが良い思い出だな~(*ノ∀`*)アハッ!

 

Dsc_0155

 

で、そこから日本海側へと出て、苫前町の入口にあった巨大なクマのオブジェでパシャリ♪

(なんでここで「クマ」のネタかというと・・・この話しは後の記事で出てきますのでお楽しみにw)

 

Dsc_0157_20240714200701

 

ところでこの日の北海道の日本海側(苫前町)は、穏やかですごく良い天気でしたね~♪

羽幌の沖合に浮かぶ「天売(てうり)島」と「焼尻(やぎしり)島」も、キレイに見えていました。

 

それで羽幌町に着いたところで、羽幌炭鉱のガイドツアーを申し込んであったタクシー会社に行き、

タクシーに乗り換えて出発!

(羽幌炭鉱へのガイドツアーは、羽幌町の(株)沿岸ハイヤーさんに要・事前申し込み)

ちなみに羽幌炭鉱は、羽幌本坑、上羽幌坑、築別坑の3つの炭鉱で構成されていたのですが、

最初にそのうちの「築別(ちくべつ)坑」から訪ねてみることにしたのでした。

 

さて、羽幌町内から国道232号(日本海オロロンライン)~道道356号へと進み、

まず最初に見えてくるのは、羽幌炭鉱鉄道跡に残されているいくつかの鉄橋です!( *'д')bイイ!!

大きく蛇行しながら流れる築別川を連続して越える橋梁群は、

下流側から第一橋梁、第二橋梁、第三橋梁と続くのですが、

特に見ていただきたいのは、この第二築別川橋梁!!

 

Dsc_0163_20240714200701

 

いかがですか!?

2本のプレートガーター橋の「厚み」が違っているのがわかります??(*ノ∀`*)キャッ

羽幌炭鉱の採掘が始まり、炭鉱鉄道が敷設されたのが1940(昭和15)年。

その後に勃発する太平洋戦争へ向けて、あらゆる物資が不足し始めていた時代のなかで、

各地からあり合わせの(中古の)鉄橋をかき集めてきたんでしょうね~!

「鉄橋の高さを揃えるために、土台の方で帳尻あわせをする」という、

今では考えられない技術者の苦労が偲ばれます(^-^;)

 

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さらに第二橋梁を詳しく見ると、

鉄橋の高さを揃えるために古いレールを組み合わせた足場も置かれているんですよね。

このレールには、官営八幡製鉄所のマークと「1913」の刻印が見て取れました(矢印と赤線の部分)。

官営八幡製鉄所の操業開始は1901(明治34)年ですから、

わりと初期の生産品であることが解りますね~。

 

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さて、道道356号をさらに進むと、すぐに次の第三橋梁が見えてきますよ~。

こちらの鉄橋も、あり合わせの部材をかき集めて作られたようで、色も形もバラバラですね(笑)

 

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そしてさらに、上の写真の反対側から第三橋梁を見た写真がこれですが(奥の水色の橋が道道356号)、

なんと!鉄橋の厚みだけじゃなく、長さもバラバラだから、

コンクリート製の橋脚も見事に間隔がバラバラ!∑(ノ∀`*)アチャー

図面がどうのこうのと言う前に、完全に現物合わせの荒技ですわ~(^-^;)

一人の鉄橋ファンとして、この「珍品」に大興奮したのを良く覚えています!(笑)

 

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さて、そのまま道道356号を進んで行くと、築別坑のホッパー台が見えてきましたよ!( *'д')bイイ!!

とはいえ、これは今から11年前の写真ですから、現在はもっと藪に埋もれちゃってるかな??

壁面の「羽幌鉱業」と書かれた看板が誇らしげです!

 

Dsc_0173_20240714200701

 

そして、こちらはホッパー台の内部の様子です。

ボクが立ってる位置に石炭を積む貨車を入れ、上から石炭を落として貨車に積むんですね。

鉱山のホッパー台というと、グンマの長野原にある「太子(おおし)駅」のモノが有名ですが、

冬場の自然環境の過酷さが考慮されているのか、こちらの方がより頑丈な造りになっている印象でした。

 

続きはこちら:北海道の廃墟探訪記2013 その2

 

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コメント

なんかこの駅の看板は
見たことあるな〜と思っていたら♪

ピップですね😆
エレキバンの方から記憶をたどると
パッと凄く早く思い出せるのは、
テレビばっかり見てたからでしょうか😅

橋梁の八幡製鉄所刻印を見つける
鋭い観察眼凄いです!
恐れ入ります!

歴史をたどれるものや大小発見、
当時どんなことがあってのこと??と
思い巡らすことができて
素敵ですね〜

  お疲れ様です。


  アルカリさんの鉄橋の解説を読むうちに
 私も行きたくなりました。
 行く気にさせる 説明文がにくいですね。

  でも北海道は、熊のニュースが多いので
 怖くていけません。
 今までは、冬でも夏でもフェリーに乗り車で出かけてたのですが。
 年ですね。

  ビップ 駅名を見たときに あれっと思いました。
 さすがに持参するのは、わたしも旅行時にやる手です。
 一人なので 近くを通った方に 写してもらってますが。  (^^♪

> 草虫さん

「比布駅でエレキバンのCMをやってた」のを知ってるのは、
さすがに昭和な人あるあるですよね~(・∀・)ニヤニヤ

この写真を撮れた時点で、北海道に来て良かったな~♪なんて、
独りごちたモノですよヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ!

そうそう!
廃墟を眺めて、当時の歴史や物語に思いを巡らすのは、
「廃墟を愛でる」のに欠かせない要素です( *´艸`)プププ
それがおわかりの草虫さんにも、素質があるんじゃないですかね??( ̄ー ̄)ニヤリ

> ことぶきさん

ボクの記事を読んで「行ってみたいな」と思っていただけるのは、
すごく嬉しいし、ありがたい褒め言葉ですよ~(*^-^*)
それでこそ、各地のネタをご紹介している甲斐があるってもんです!(^-^)b

それで、確かに今年はクマの被害が多くて怖いですよね。
などと言いつつ、実は・・・クマのネタはこの後の「その3」で出てくる予定ですw
そちらもお楽しみに~( *´艸`)

ついしん:
ボクがブログで使ってる自撮り写真は、
いつも三脚+タイマー撮影で撮っています♪

アルカリさんこんばんは✨

青春の淡い思い出ですね~😆😆
廃墟は行った事ありませんが、
遠目ではカッコイイけど、
近くでは怖い
イメージがあります
ホラー映画🎥見すぎ?(笑)
でも、コメント返信にある
当時の歴史や物語に思いを巡らすのは、
「廃墟を愛でる」のに欠かせない要素です
っていいですね~
お城🏯や古戦場巡りなんかもそんなイメージがあります
ナイスな偏愛ですね👍

> ヨッシーさん

そうですね(^-^*)
廃墟や歴史ネタを楽しむのに一番必要なことは、「想像力」だと思っています♪

廃墟って、見た目には単に「古ぼけた・汚らしい物件」でしかないですけどw、
そこに残された「生乾きの人の営み」に思いを致すと、
違った景色が見えてくるというか・・・( *´艸`)
それは、お城や古戦場などの歴史ネタでも同じですよね☆

自分で記事を書きながら、また北海道の産業遺産巡りに行きたくなっています(笑)

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